このカテゴリで分かること
ドナー選びで確認すべきことは、大きく4つあります。健康であるか、身元がはっきりしているか、動機に無理がないか、そして提供後の関係について合意できるか。このうち健康については精液検査と感染症検査という客観的な材料がありますが、残りの3つは、やりとりと面談を通じて自分で見きわめていく必要があります。このカテゴリでは、その見きわめ方を具体的な確認項目に落として解説しています。
検査結果は「読み方」を知ってから見る
精液検査の結果は、数字だけを見ても判断できません。精子の状態は体調や採取前の期間によって変動しますし、評価の方法によっても差が出ます。世界保健機関(WHO)が公開している精液検査のマニュアルでは、精液量・精子濃度・総精子数・運動率・正常形態率といった項目について、検査の手順と評価の考え方が示されています。1回の結果だけで決めつけず、いつ、どこで受けた検査なのかまで含めて確認してください。
関係の線引きは先に決める
見落とされがちですが、提供後の関係をどうするかは、提供の前に決めておくべきことです。妊娠が分かったときに連絡するのか、出産後も連絡を続けるのか、子どもに会わせるのか。ここが曖昧なまま進むと、あとから双方の期待がずれて関係がこじれます。決めた内容は口約束にせず、必ず書面に残してください。
面談は必ず行う
メッセージのやりとりだけで相手を判断するのは避けてください。文章では丁寧に見える相手でも、実際に話してみると条件の押しつけが強かったり、質問への答えが噛み合わなかったりすることがあります。対面が難しければオンラインでの面談でも構いません。大切なのは、こちらの質問に対してどう答えるか、答えにくい話題になったときにどう振る舞うかを見ることです。そして、少しでも違和感があれば断ってよいということを、あらかじめ自分に許可しておいてください。
このカテゴリの読む順番
まず「信頼できるドナーの選び方」で確認項目の全体像をつかみ、次に「精子の質」で検査結果の読み方を身につけます。そのうえで「提供者の本音」で相手側の事情を理解し、最後に「関係の作り方」で提供後の線引きを決める。この順番で読むと、面談の場で何を聞けばよいかが具体的になります。検査結果の確認方法については、「法律・安全・リスク」カテゴリのSTD検査の記事もあわせてご覧ください。